12ステップグループで、
時々質問が出ることの一つに「献金」のことがあります。
献金の文化があまりない日本では、
「ミーティングへの参加は無料です。入会金や会費もありません。
私たちは、自分たちの自由な献金で成り立っています。」と言われても、
「献金をした方がいいのか、しなくていいのか、
するとしても、いくらくらいすればいいのかわからない・・・」
というのが、多くのメンバーが感じるところなんでしょうね。
個人的には、ミーティング参加の初期は、
献金なんて「気にしなくていい」んじゃないかなぁと思っています。
というのも、12ステップグループって、
最初の時期は「一方的に受け取る」ことも大事だったりするので。
献金もサービスもそうなのですが、
「受け取って、回復を実感してきて、
余裕もできてきて、ちょっと返したくなってきた」あたりが、
スタートするにはいいタイミングだと思うのです。
多分、ちょっと返したくなってきたあたりになると、
グループの運営のことも少し見えてきてるころじゃないかと思うんですね。
このグループの運営には、どのくらいのお金がかかっているのかとか、
あるいは、献金はどういうふうに使われているのかとか。
そういうことが見えてきた段階で、
自分にとって心地良く感じられる金額を、
献金し始めるのがいいと思うんですね。
このSLAA(オオルリグループ)は、オンライングループなので、
運営のランニングコストは、Zoomとホームページの維持費用(月500円程度)くらいです。
あとは、翻訳文献の元資料を、時々買い足したりする程度でしょうか。
ちなみに当グループでは、ミーティングの際には
PaypayのQRコードを共有して、そこから献金をお願いしています。
(他の手段も用意したいのですが、なかなか手軽な方法がなくて。。。)
このランニング費用を上回った献金の使い方としては、
「60/40Way」というSLAAの考え方があるので、
ー 60%は、地元インターグループへ献金する
ー 40%は、国際本部(FWS)へ献金する
という財務方針で、活動しています。
FWSは、世界中でSLAAプログラムの普及によって、
「依存症者へメッセージを運び、回復を後押しする」ために活動する
SLAAの本部組織で、私たちも立ち上げの時期からバックアップを受けています。
地元インターグループの方は、いまだ日本語グループが1つだけなので、
「将来設置されるSLAAジャパンインターグループ」ということになるのですが、
おそらく「日本語文献の出版」は、このインターグループの役割となり、
一定の支出も見込まれるので、今のうちから資金を積み立てるようにしているところです。
(なお、この記事は「メンバー個人の見解」であって、SLAA全体やグループの公式見解ではありません。)